13歳男性:オスグッド病 サッカーのダッシュやキックで出る右膝の痛み

来院動機

整形外科でオスグッド病と診断され、運動量を調整するよう指導された。

しかし、できるだけサッカーを続けたいという本人の希望があり、痛みの軽減と競技復帰を目的に、当院へ来院。

カウンセリング内容

オスグッドの痛みが出たきっかけ

サッカー部の練習量が増え、ダッシュやジャンプを繰り返すトレーニングが続いた頃から右膝に違和感が出始めた。

特に試合後に膝の痛みが強くなり、休むと軽減するものの、練習を再開すると再び痛みが出る状態が続いていた。

どんな患者さんの症例なのか

13歳・男性。中学1年生でサッカー部に所属し、週5日ほど練習。休日は試合が多い。ポジションはミッドフィルダーで走る機会が多い。

約2か月前から右膝のお皿の下に痛みが出現。最初は練習後に痛む程度だったが、徐々に走る動作やボールを蹴る際にも痛むようになり、最近では階段の上り下りでも痛みが出て、サッカーの練習に支障が出ていた。

オスグッドの症状と詳細

・右膝の脛骨粗面(お皿の下の骨の出っ張り)に圧痛がみられる

・ダッシュやジャンプ、キック動作で痛みが増強

・大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の柔軟性低下

・しゃがみ込みや階段昇降で痛みが出現

・練習後に脛骨粗面周囲の腫れがみられる

初来院時の主訴

サッカーで走ったりボールを蹴ったりすると膝が痛い。試合に出たいので、できるだけ早く痛みをなくしたい。

当院での施術内容

筋肉調整 ローラーによる血流改善 運動動作の指導 ストレッチ・筋力トレーニング指導

当院では、大腿四頭筋を中心に下肢の筋緊張を緩める筋肉調整と、筋繊維の柔軟性を取り戻すためのローラーを使った血流改善の施術を実施。膝への負担を減らすため、下肢全体の柔軟性改善と運動動作の指導を行った。

炎症が強い時期は運動量を調整して無理に練習を続けないよう指導し、痛みの状態に合わせてストレッチや筋力トレーニングを取り入れた。

初回のオスグッドの施術(発症初期)

右膝の脛骨粗面に圧痛があり、しゃがみ込みで痛みが出現。大腿四頭筋や股関節周囲の筋緊張を緩和し、膝に負担の少ない範囲で施術を実施。練習量の調整と運動後のアイシングについて指導した。

2回目のオスグッドの施術(翌日)

膝の痛みは残っているものの、歩行時の違和感はやや軽減。前回同様、大腿四頭筋を中心に施術を行い、歩き方から股関節と足関節の動かし方を指導。改めてアイシングを指導した。

3回目のオスグッドの施術(2日後)

日常生活での痛みが少し軽減。しゃがみ込みでは痛みが残るため、引き続き筋緊張の緩和と下肢の柔軟性改善を実施。サッカーの練習は痛みの出ない範囲に制限した。

1週間後のオスグッドの施術

歩行時や階段昇降での痛みが軽減。膝への負担を確認しながら、股関節周囲の筋力トレーニングを追加。ダッシュやジャンプなどの強い負荷は引き続き控えるよう指導した。

2週間後のオスグッドの施術

日常生活での痛みはほとんどなくなった。軽いジョギングでは痛みが出にくくなったが、全力疾走では違和感が残るため、段階的な運動復帰を進めた。

1ヵ月以降〜

1ヵ月後
軽いランニングやボールを使った練習では痛みが出にくくなった。全力でのダッシュやジャンプでは多少の痛みが残るため、下肢の柔軟性改善と筋力トレーニングを継続した。

2ヵ月後
通常のサッカー練習に徐々に参加できるようになった。練習後に軽い違和感が出ることはあるものの、以前のような強い痛みは減少。練習量を調整しながら経過を確認した。

3ヵ月後
ダッシュやキック動作でも痛みを感じることが少なくなり、試合にも参加できるようになった。練習後のセルフケアを継続し、膝への負担を減らすための下肢トレーニングを実施した。

4ヵ月後
通常の練習や試合に参加できており、日常生活での痛みもほとんどみられない。成長期のため再び症状が出る可能性もあり、根本的な骨盤の歪みからくる足の長さの左右差が症状に影響していると考えられ、本人も自覚しているため、歪みを改善させる施術を継続している。

担当者のコメント

今回の症例は、成長期にサッカーの練習量が増え、ダッシュやジャンプなどの動作を繰り返したことで、膝のお皿の下にある脛骨粗面へ負担が集中したことが痛みの原因と考えられた。

また、大腿四頭筋の柔軟性低下や股関節・足関節の動きの悪さも、膝への負担を増やす要因になっていたと考える。

施術では痛みのある膝だけでなく、太ももや股関節周囲の筋肉を緩め、下肢全体の柔軟性を改善することを重視した。また、成長期のスポーツ障害であるため、無理に練習を続けるのではなく、痛みの程度に合わせて運動量を調整するよう指導した。

徐々に痛みが軽減し、段階的にサッカーへ復帰できたことから、施術だけでなく運動量の調整やセルフケアを組み合わせることが重要だと考える。今後も成長に伴う身体の変化を確認しながら、再発予防に取り組んでいく。